1人でじっくり観たい映画『ミスター・ノーバディ』
監督 :ジャコ・ヴァン・ドルマン
キャスト:ジャレット・レト、ダイアン・クルーガー
公開年 :2010(フランス・ドイツ・カナダ・ベルギー公開)、2011(日本公開)
製作国 :フランス・ドイツ・カナダ・ベルギー
あらすじ
2092年、科学の進歩が進み人類は不死が可能となった世界。主人公のニモは118歳、人類の進化に逆らい、彼は最後の命に限りある人類であった。
死を目前にしたニモに不死の人類達は彼はどんな人生を送ってきたのか、どんな人間だったのか興味を抱く。ニモは医師から催眠術をかけられ過去の記憶を掘り起こされたり、また病院に忍び込んでくる1人の記者に一体どんな人生だったのかと問われる。
ニモが答えた人生はいくつにも分岐していた。記憶を辿るなかでニモは9歳の時に両親が離婚し、どちらについて行くかという選択で、彼の人生は決まるのである。
感想(ネタバレあり!)
観ている最中は何が起こっているのか途中までわかりませんでしたーー
正直失礼ですが「何この映画?」とか思ってました。笑
でも観続けていると奥が深い映画だと気付きました。
9歳の少年ニモは両親の離婚によってどちらについて行くことが良いことなのか、誰と付き合ったらどうなるのか、この人と結婚したらどんな人生になるのか、どうしたら幸せになるのか、など様々な選択を考えます。人は何かを選ばなければ前に進めない、何を主軸に選べばいいのかは、自ずと分かるはず。おそらくニモは”愛”を主軸に選択の可能性を見出したのかなと思いました。
観終わった後の重い感じ、考えさせられる、余韻の残る映画でした。
話しは少しSFチックのようなファンタジーの様な不思議な感じでした。ちょっと夢の中にいるような展開もあり面白かったです。巨大な靴が家をつぶしたりとか。
映像は凄く綺麗でした。未来の映像も火星のシーンとかも好きでした。
誰かと観ても良いけど1人でじっくり観るのが私的にはおすすめです。